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広い県道をそのまま走るつもりでいたが、時間もあるので少し引き返し、川沿いの狭い県道へ。庭先のキンモクセイがいい香り。えぇ道やった。
それでも早い時間に庄原のビジネスホテルに着く。汗を流して、ビール。洗濯。この時間がいい。
26日。
7時に宿を出て、フロントバックを付けようとしたら、皮のバンドが切れた。あっちゃぁ~。幸い、輪行の際にフレームとホイールを固定するナイロンバンドを持っていたので、それで代用。ま、こんなこともあるか。
川沿い、芸備線に添って備後落合駅を目指す。朝は少々肌寒い。もう秋やなぁ。
比婆山駅でトイレ休憩。古そうな駅名看板やなと見てみたら、何やら古い時刻表を流用したもののよう。今では考えられない組み合わせの様々な駅名が垣間見える。いつごろの、どこの駅のものなんやろ?
備後落合駅に8時45分ころ到着。今日は自転車をばらし、ここから9時20分発の木次線で出雲横田駅までワープする。三井野原―出雲坂根の間の三段スイッチバックが目的。酔狼、自称「小鉄ちゃん」なので、ここは三度目になる。あ、念のため並走する国道も上り下りしていることを弁解しとこう。
一両の列車に乗客は7人。一人のおじさんは鉄道マニア中のマニア。発車前から止めどなく撮影が続く。車両後方の窓から撮っていたかと思うと運転席横へ移動。トンネル入口を撮ると急いで後方へ移動、トンネル出口を撮る。その合間に駅で知り合ったと見られる夫婦連れに見どころを説明。座席にバックを置き、酔狼が下車するまでの1時間余り一度も座ることは無かった。他にも鉄ちゃんと思える青年が二人乗っていたが、このおじさんの勢いに押されて出る幕無し。
左:国道はループで急斜面を上る
右:上のスイッチバック。左の線路から来て、ここで進行方向を変え右の線路へ。
出雲坂根駅スイッチバック
右側の線路から下ってきて駅に停車し、進行方向を変えて左の線路に進んでいく
酔狼、スイッチバックを楽しみ、快晴なら出雲坂根で降りて横田までの下りを楽しもうとも思ったが、あいにくの曇り空。予定通り、出雲横田まで乗車する。
自転車を組み走り始める。いいかげんな計画では、一つ先の亀嵩から走るつもりやったが、宿で地図を眺めるうちに横田―亀嵩間に面白そうな道路を見つけた。
はい、正解でした。車の来ない酔狼好みの道。勾配もほどほど。
小さな峠を二つ越え亀嵩へ出て国道を走る。この道も車は少なく快適やった。
ほんの少し走って食堂へ。二つのランチメニューはどちらも魚料理。こんな山の中なのになぁと思いつつ「鰆のあぶりとハマチのカブトのから揚げ」を注文する。
ハマチのカブトのから揚げは、当然いたるところに細々と身が付いていて、行儀悪く手でホグシテハ身をつつく。んん~ビールが欲しい。ビール飲んだら、いつまでも身をつついていられるぞ~。せせり続けて箸を持つ指が疲れたので食事を終える。ごちそうさん。
緩い坂を上って久比須峠を越えると後は長い下り。
ところが雨がパラパラ降りだす。合羽を着こむほどではないが、嘘やろ~。天気予報は二日とも良かったはず(あ、もちろん、えぇかげんなチェックやけど)。おまじないにと上の合羽だけ持って出てきたのに。
ときおり地面が濡れるほど降った所もあるが、なんとか合羽を着こむことなく広瀬まで。予定は月山富田城へ登るつもりやったが、濡れた山道を登る気にはならず、 前に一度登ったからいいかぁ。
コンビニでおやつと温かいコーヒー。店を出ると雨が強くなっている。登城を諦めて正解。しかしとうとう合羽を着こむ。少々蒸せるが我慢。雨は降ったり止んだり、合羽を脱ごうかなと思うとまた強まる。
そのまま安来駅まで行こうかと思ったが登城せず時間もあるので一足伸ばして米子へ向かう。そのとたん、雨が強まり短パンの前面がびっしょり濡れてしまった。公民館の軒下で雨宿り。
すぐに雨は止んだので走り出す。うまくすれば米子に着くまでに短パンも乾いてくれるやろ。
けっこう疲れて米子駅にたどり着く。特急の発車時間まで20分少々。普段なら慌てず1時間後の特急に乗るんやが、今は新型コロナウイルスの影響で乗客が少なく伯備線の特急は2時間に一本。二時間待つのはしんどいので急いで自転車を袋に入れ、券売機で切符を買ってホームへ。発車まで6分。汚れた手だけ洗って自由席車両へ。2時間に一本でもガラガラやった。
列車が走り出したとたんに強い陽射しが窓から飛び込む。なんやねん!と思ったが、途中また雨が降ったので、変わりやすい天気の一日やったんやなぁ。
岡山まで2時間、30分ほど待って赤穂線で1時間余り。ほどよく疲れて帰宅。
次の発作はいつ起きるのか?
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