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酔狼通信 283
21.11
10月末、京都にいるHUCCの先輩つったさんから「11月中頃に津山―日生、片鉄ロマン街道を走ろうと思っているが、走りませんか?」とメールがあった。
片鉄ロマン街道は酔狼のホームグラウンド。道案内が必要なコースやないけど、喜んで案内しますよ。
11月10日、水曜。仕事を終え赤穂線、津山線で津山へ。
木曜朝、始発で出かけても間に合うけど、4時起き、5時出発、5時半の始発、8時半津山着。通勤通学の電車に大きな輪行袋を持ち込むのは億劫や。
ま、こうして知らず知らずのうちに、あるいは目に見えて、色んなことが少しづつ億劫になっている。てな訳で仕事終わりに移動して津山で前泊。
11日、朝。津山駅前でつったさんと合流する。「お久しぶりです。」「久しぶりだな。 以来だな。」
盆地の秋の朝、津山市内は霧が濃い。
小さな坂を越え、吉井川に沿ってなだらかに下っていく。次第に霧が晴れ、所々青空も見えるようになる。少し肌寒いが、ま、これくらいなら上々。
1時間余りでかつての片上鉄道の終着駅柵原駅跡付近へ。片上鉄道は柵原鉱山で産出される鉱石を片上港まで運ぶために建設され、旅客営業も行っていたが、91年廃線になった。その後、廃線跡がサイクリングロードとして活用されている。酔狼もその一人。
次いで吉ヶ原駅。ここには片上鉄道の古い車両が保存され、保存会の皆さんの手により整備され、毎月第一日曜には展示運転されている。駅舎も改修され残されている。
吉ヶ原駅跡
吉ヶ原駅跡から先はサイクリングロードを走る。
杖谷駅付近からはほぼほぼ線路跡がそのままサイクリングロードになっている。苦木駅、天瀬駅も改修された駅舎が残っている。
和気で昼食。峠清水トンネルまで緩い上り。上り切れば片上港まで楽しく下る。
片上からは海岸線の国道を走る。追い風に助けられ小さな坂を越えて日生へ。魚市場「五味の市」を覗いてみるが、平日の午後、魚はほとんど残っていない。
日生港から鹿久居島に架かる日生大橋への上り、次いで今日一番の坂、小さな坂を上り頭島大橋を渡り宿のある頭島へ。
狭い狭い島内を少し迷い今夜の宿「おやじの海」へ。ここは岡山に住む持田くんに薦めてもらった。持田くんは生憎名古屋へ単身赴任中とのこと。つったさんは一人で泊るつもりだったようやが、酔狼も便乗させてもらうことにした。
時間もまだまだ早く風呂もまだなので、島内の店を探しに外へ出る。たぶん島に一軒だけの万屋さんで缶ビールとつまみを買って宿に戻る。
乾杯。あんな話、こんな話。退職後、トライアスロン(オリンピック・ディスタンスという距離)もされているつったさん、精力的にあちこちへ出かけてサイクリングもやり、フルマラソンもされている。いやはや頭が下がるばかり。
風呂から上がり、またあんな話、こんな話。
夕食は当然魚づくし。あ~、食べ過ぎた~。あ、もうね、飲み過ぎた~というほど飲めません。少なくとも酔狼はね。
部屋へ戻って、あんな話、こんな話。俎上に上った皆さん、悪しからず。
早々に眠る。
12日。
日の出の頃には少し雲が出ていたが、宿を出るころには青空が広がった。それならと島のてっぺん、たぬき山展望台へ。
展望台からは瀬戸内海が一望できる。鹿久居島、鶴島、大多府島、鴻島、家島諸島、後ろに薄っすら淡路かな?でっかいのは小豆島、四国もぼんやり。
二つの橋を渡って本土へ。昨日、宿の主人が「風にあおられませんでしたか?」と尋ねてくれたが、昨日の風は大丈夫やったが、今日の風は横からまともに吹いて危ない、危ない。冷や冷や橋を渡る。
日生から車の来ない海岸線の道路を走り赤穂市内へ。国道に戻り、小さな峠を越えて市街地へ。赤穂城址で小休止。
坂越で牡蠣を求めて、その後は坂越駅か相生駅まで走って輪行するというつったさんを坂越港まで案内し別れる。
本当に久しぶりで楽しかったです。声かけていただいて有難うございました。お気をつけてお帰り下さい。また、どこかで。
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