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酔狼通信 307-2
26.06
「19年ぶり?」の巻 後編
5月31日
金土日と計画されたHUCCのOBランに本当に久しぶりに参加した。51年ぶりにお会いした三年上の田中さんはじめ、同期以外は久しぶりに顔を合わせるメンバーと楽しい時間を過ごした。
日曜朝、宿で解散。酔狼は天気予報を見て月曜も休みを取って走ることにした。
体力があれば穴水の宿から輪島まで走り、デンして、1000円でも2000円でも金を落そうと思っていたが、今夜の宿まで100km余りになる。金土の皆の走りが酔狼には速く、思いの外疲れたので、輪島行きは諦めることにする。
少し走って穴水駅へ。プレハブの仮設住宅が目に入る。昨日の和倉温泉にも仮設商店街があった。
コンビニに寄って出てきたら、サイクルシャツにパンツのご老人に「どこまで走るの?」と声をかけられた。「きょうは門前廻って羽咋までです。」「じゃぁ、○○から距離の短い国道は工事中だから海沿いの道を行けばいいよ」と教えていただく。ご老人は入れ違いに店内に。
もう少し話を伺いたいなと思いつつ、乗って来られた車の中を覗くと、エディ・メルクスが載っていた。エディ・メルクスは60年代70年代のロードレースのスーパースターで、75年にサイクリングを始め、ロードレースには縁の無かった酔狼でも知っているほどの選手で、自らの名前を冠したブランドがあるほどだ。
ほどなく店を出てこられたご老人に地図を広げ、先ほどの道路を詳しく教えてもらう。お歳を尋ねると80歳になられるとか。金沢から車で来て、穴水の仲間の方々と走られるとのこと。自転車は40年ほど前の物だそう。酔狼、また刺激を受けました。もう一頑張り走ろうと思う。

熱中症予防にと「塩サイダー飴」をいっぱい貰った
旧門前町を目指し、200m足らずの峠を越える。峠を越えると向かい風が吹き始める。
下って総持寺祖院。30年余り前にACCのツーリングで訪れたことがあるが 、訪れたということしか覚えていない。
地震で被害のあったことはニュースで耳にしていたが、実際に目にするとかなりひどい。伽藍の全ては07年の地震でも被害を受け、24年の地震でも大きな被害を出し、建物の多くは傾き、回廊などが倒壊している。
参道の土産物店も火の消えたよう。

海まで下り黒島地区は「船主集落」として重要伝統的建築物群保存地区に指定されている。
集落に近づくと地震による隆起により陸化した港が目に入る。(酔狼のおぼろげな記憶では地震による能登半島の隆起は輪島市中心部の方が大きいと思っていたが、旧門前町の外浦海岸の隆起が大きく、最大4m、黒島地区も2m余り隆起 していた。いいかげんな気持ちでニュースに接していると改めて反省)

黒島地区の重伝建指定地区も倒壊した建物、壊れた建物が目に入り、心苦しくなる。
ここからは海岸線を南下。向かい風やが、昨日までほど強くなく、なんとかかんとか。
道路から見える岩礁や港の岸壁にもくっきりと隆起前の海面の跡が見え、南下するにつれ、その高さが小さくなっていく。
劔地からご老人に教わったとおり、海岸線の県道を走る。
真野鼻、ヤセの断崖、義経の舟かくしと景勝地に立ち寄りながら小さな上り下りを繰り返す。
旧富来町、世界一長いベンチ。この日は陽射しが強く、ベンチ裏の木陰でA-COOPで買った寿司とビールで昼食。
午後も陽射しが強い。能登金剛、巌門へ。
サイドバッグ四つ付けたツーリスト。福岡を発って野宿しながら日本一周中と言う。寄り道ばかりで、ここまで四週間かかったとのこと。えぇやん、寄り道。以前は自転車ではないが、ポルトガルからユーラシア大陸を横断する旅をして、「日本のことを知らないな」と思い、今回自転車ツーリングを始めたそう。半年から1年ですかね。と。場合によっては途中で仕事見つけて稼ぐつもりです、って。
若いってえぇなぁ。って、若ければできるわけやないからこそ、やね。


右:巌門に向かう海食洞
大きな峠はないものの、強い陽射しの下、小さな上り下りがずっと続く。
志賀町からは砂丘の中のサイクリングロードをのんびり走る。
早い時間に羽咋のBHに到着。シャワーで汗を流し、宿のコインランドリーで洗濯。って?「こちら側の道路に出て左に洗濯機があるから」と教えてもらった洗濯機が見当たらない。Y字路内に建つホテルの周囲をぐるっと廻ったが判らない。
再度フロントで尋ね、案内してもらう。なんと隣の消えかかった「なんちゃら警備保障」の看板のある建物の中に洗濯機が一台。いやぁ、これはわからんわ。

洗濯機を回し、缶ビールで乾杯。きっ、くっ~
前回来た時にも日本海に沈む夕日がめっちゃ綺麗やったので、今日もビールを飲みながら夕日を眺めようと思っていたけど、疲れたのか缶ビール一本で眠い、眠い。たまらん。
洗濯、乾燥をすませ、千里浜まで行ってみたが、まだまだ陽が高い。日没まで待つ気力が無い。

宿に戻り、夕食、ビール。缶チューハイ一本と少しで寝てしまった。
6月1日
早朝、起床。朝食を済ませ7時前に走り始める。今日の予定は金沢までの50kmほど。急ぐわけではないけれど、動こう。
再び、千里浜へ。ここは唯一車が普通に走れる砂浜。25㍉と細いタイヤの酔狼の自転車でも、なんとか走れる。昨日の夕方は、車もまだ多少走っていたが、平日の早朝、車は少ない。釣りの車がチラホラ。6

写真は北を振り返っている
千里浜ドライブウェイを南へ。約8km、二度後輪を少し砂に取られたけど、無事完走。それでもずっと力が入っていたのか、妙に疲れて汗ばんでしまった。
その後は砂丘上の県道162号を走る。この道も小さな上り下りの連続。でも車の少ないのが救い。
富山湾では残雪の立山連峰が遠く見えたが、こちらでは残雪の白山が見える。
金沢市内に入り一気に交通量が増える。金沢新港の市場で自分用、刺身用の甘エビと縞エビを送る。
「大野からくり記念館」道具の無い時代に工夫して手作業で作っている。こういうのは大好物、再訪。

茶運び人形
後は金沢駅までひとっ走り。輪行し、昼食、ビールでお疲れさん。
ぼんやりと「能登を走ろうかな」と思っていたところへOBランの幹事の千葉くんからの一斉メールが届き、今年は能登を計画しているということで、19年ぶりになるのかなぁ、すっかり縁遠くなってしまったHUCCのOBランに久しぶりに参加した。
酔狼がサイクリングを始めた年以来51年ぶりの田中さんをはじめ、久しぶりに合う人ばかりで、楽しかった。田中さん、中村さんの両先輩の健脚ぶりに感服。
皆さん、お元気で。
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