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酔狼通信 288-1
22. 8
 「22年、夏のツーリング」の巻 前篇

 6日、始発列車に乗り、「高齢者18切符の旅」
焼津駅で下車し自転車を組む。長時間の乗車も気にならない方やが、最近は以前にも増して「冷房が苦手」。夏の普段着はTシャツ、短パンやけど、長時間の乗車に「長ズボン、半袖シャツを重ね着」で対応したが、どうも体が重い。

 

 焼津港でマグロを食べて行きたいところやが、途中、豊橋駅のコンビニで昼食購入し食べた(豊橋近くの豊川稲荷の稲荷寿司を買ったら缶ビールが付いてきた)。

 焼津静岡間は前回走った際通行止めやった海側の県道416号を行く。この道路、静岡側で一部道路が海上を走る。走ってみて判ったんやが元は海岸の崖に洞門があったのが崩落したか何かで海上に道路を作ったようや。
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左手にかつての洞門跡が見える 
  東照宮の下の道路を抜け清水の宿へ。東照宮の900段の石段を登る元気はない。ま、前回登ったからね。

 

 宿に入り、汗を流して洗濯、ビール。
 7日。
 窓の外に富士が見える。今回四度目になる旧東海道 薩埵(さった)峠、今回は富士が望めそう。

 

 宿を発ち、興津あたりから旧国道(ほぼ旧東海道)へ。
 興津宿を過ぎ「由比方面歩行者自転車⇒」の案内に導かれそちらへ向かい走ると 薩埵峠の入口を大きく通り過ぎてしまう。
 どうやら標識は旧東海道を行かない歩行者自転車向けの標識だったよう。一瞬、そのまま下の国道を行こうかと思ったが、気を取り直し引き返す。

 

 薩埵峠、遊歩道が疑似階段に変わる所に「通行止め」の看板。えぇっ~、せっかく引き返してきたのに~

 

 近くで畑仕事をしている方に尋ねてみると「自転車なら行けると思う」とのこと。あかんかったら引き返す覚悟で自転車を担ぎ会談を登り始める。自転車が重い、荷物が重い。途中でギブアップ。自転車を降ろし、引きずるように押し上げる。体力が落ちているのを実感する。なんとかかんとか峠の上へ、眼下に太平洋、海上に東名高速道路。目を上げると海越しに富士の姿が。やった~四度目の正直。良かった~。でも欲を言えば雪を冠った富士山が見たかった。
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 由比方面はずっと自転車で下れる山道なんやが、どこかが崩落しているようなので、いつもにも増して、ゆっくりゆっくり下る。由比側の駐車場のすぐ上で崩落が起きていて、行政として「通行止め」の処置は当然か。


 簡易舗装の急坂を、またゆっくりゆっくり下り由比宿へ。

 コンビニで水分補給、休憩。

 すぐに県道76号の上りが始まる。この道路、今回のツーリングで一番ロードバイクに出遭った(もちろん日曜だという理由もあるが、酔狼の頭に曜日は無かった)。360mの大代峠、最後の方は押してしまう。いやはや暑い。汗の量がすごい。
 峠の木陰でしばし休憩。

 富士川まで下り、富士川を遡る。県道10号はけっこう車が多く走りづらい。三桁県道に逃げ込みほっとするが、道路の小さなアップダウンが予想以上で疲れる。

 県道10号に戻ると、ここは対岸に国道52号があるため車は少なく走りやすかった。しかし小さなアップダウンは相変わらずで、堪えるなぁ。
 早朝出発したので11時過ぎに昼食。身延山への上りがあるのでビールは我慢。

 強い陽射しの下、走り出す。暑い。汗の量が半端じゃない。

 身延山への上り、総門を抜け、門前町を抜け山門。本堂の近くまで上る車道もあるが、ここは素直に山門脇の駐車場に自転車を置き参道の石段を登る。菩提梯と呼ばれる287段の石段は壁のよう。途中、何か所も踊り場が設けられており、途中からはその度に大きく息を吐き吸い登る。
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 石段を登れば身延山久遠寺。日蓮宗の総本山。あ、ご存知の方はご存知でしょうが、酔狼、まったく信仰心はありません。見る人が見れば罰当たりな輩です。でも、酔狼から見れば統一教会も他の宗教も五十歩千歩。どれだけの金(浄財)を集めればこれだけの寺社が建立できるのか?いつもいつも、ただただ驚いてしまう。

 久遠寺も建物もものすごく立派やが、堂内の仏具もすごい。
 元気にここまで来られたことに感謝し、下りは男坂を下る。石段の下りはきっと膝が持たない。

 山門まで下ると、通常月に一日有料で山門に上れるのが、この日は何とかいう理由で無料。アホと酔狼は高い所へ上るので、喜んで上る。お約束、狭い階段の上の梁で頭を打つ。

 山門上の内部、ここにも多くの仏像が奉られている。
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 三時すぎ早々に山門近くの宿坊に入る(四十余りの宿坊があるようです)。
 早い時間の風呂、洗濯、ビール。

 ぼ~っとするうちに夕食、ビール。予約の際には精進料理と思っていたが、肉、魚ありで大満足。早々に寝る。


 8日。
 いつものように早々と起きる。散歩。本堂での朝の勤行の見学はしないつもりだったが、東谷参道を登り、本堂へ。大勢の修行僧が経を唱える。見学者は意外に少なく十数人。形だけ手を合わせ、西谷参道を下る。1時間ほど歩き宿坊に戻ったころには汗だく。

 朝食。こちらは肉魚無し。湯葉が美味しかった。

 出発。東谷参道の車道(県道)を上り国道に抜ける予定やったが、散歩の際、乗って上れないことを実感。富士川まで下り、対岸の県道を走る。途中、国道52号を8kmほど走ったが、ま、なんとか。
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 富士川。二日間で五度、富士川を渡った。
 再度県道(9号)に逃げ込み、甲府へ。

 

甲府駅傍に舞鶴公園、甲府城跡。甲斐といえば武田信玄やけど、これは徳川の城。
駅北の道路をまっすぐ上ると武田神社。躑躅ヶ崎館(武田氏居館)、こちらが信玄の城跡。
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石段の両側の石垣や土塁、堀など遺構が残る
 ここから更に上ったところの山上に躑躅ヶ崎館の詰城、要害山城がある。計画の時には視野に入っていたけど、真昼間、山に登る気力は無い。

 いったん、駅まで下って昼食と思って走り出したら、すぐ傍の「信玄ミュージアム」が開館しているのに気が付いた。月曜日なので、こうした施設は閉館と思い込んでいたら「火曜休館」だとか。
 ざっと見学。

 駅近くで昼食。武田神社に向かう際、観光客らしき二人づれが古びた構えの店に入っていくのをチェックしていた。店先のメニューを見ると「ほうとう」の専門店のようや。「ほうとう」名前は知っているが食べたことが無いので、ここにしよう。

 いろんなメニューがあるけど、基本的な「かぼちゃほうとう」にビール。
 「ほうとう」は鍋焼きうどんの豪華版、麺はきしめんを更に太く広くしたもの、かな。
 一番安い「かばちゃほうとう」でも具沢山。腹いっぱい。ビールがうまいっ!

 昼食後は15kmほど走り、早々に宿に入る。

 汗を流し、洗濯、ビールはいつものパターン。

 夕食、ビール、そして缶酎ハイで撃沈。
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